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長期優良住宅の設計法

実験により倒壊する危険性が出てしまった長期優良住宅ですが現実に建てる方がいるので技術者として改良点を提案します。

1.耐力壁は構造面材を使い脆弱な筋交いの使用は最低限とする。
2.柱の仕口は長ほぞ込み栓とし長ほぞの曲げ耐力と込み栓の引き抜き耐力を金物の耐力と複合させ倒壊しにくくする。
3.柱の太さは12cm角とし金物取りつけ部の断面欠損を補う
4.3階建ての場合1階の柱は910間隔を基本としそれ以上の間隔は最小限に抑える

最低限この4点は抑えた方が良いと思います。

構造面材の耐久性が100年もつのがやっとと思いますが、筋交いの脆弱性と比較すれば、構造面材を採用し倒壊を防ぐのが優先されると考えます。

より耐久性を求める場合には

1)樹齢50年以上の年輪の詰んだ無垢材を使い集成材は避ける
集成材は接着面でもろく破壊する傾向を実験から見ています。また、接着剤の耐久性も100年程度と見ています。繊維が連続し耐久性がある無垢材で建ててください。

2)耐力壁は貫下地とし倒壊に耐える耐力を持たせる
通し貫により柱をつなぎ連続した木組みを作ると倒壊を防ぎます。

3)梁組・桁組は渡り顎とし軸組を粘り強くする
渡り顎の木組みは通常の木組みより粘り強く地震の震動にも耐えます。

以上を予算と検討しながら採用してください。

本来であれば伝統構法で建てるのがあるべき形ですが、長期優良住宅の規定は伝統構法で建てにくい条件になっています。もっと伝統構法を正しく理解することを国交省および構造関係者に望みます。

現状の長期優良住宅の規定で伝統構法を生かした設計は纏めましたので、関心のあるお施主様はお問い合わせ下さい。

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