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石場立て振動実験について

さて、参議院の国土交通委員会の結果を見れば、来年度石場立ての試験体にて振動実験が行われるものと思います。となると、早急にどういう試験体にて振動実験を行うのかが議論になるでしょう。私案として「関西型での振動実験」を提案しておきます。実験費用が余裕有れば関東型の実験をしても良いでしょう。

今までの実験の積み重ねと石場立てに拒絶する立場とのすりあわせを考えたとき。検討するデータはシンプルな物が良いです。つまり、石場立てだからと言って昨年やった試験体と構造を変えるのは比較要素が増えて検討が複雑になり損です。問題のある構造であっても変更点を柱脚だけにしてデータを比較すべきです。それが科学的検証の積み重ねになります。

伝統構法に詳しいあまり、今回の事業に色々問題があることに気づかれている方も多いと思います。だからといって誰かの意見を採用して事業を全部やり変えることは非現実的と私は思います。無駄であっても今までの積み上げがあるのですから、その積み上げを生かして問題点を解決していくのが筋でしょう。

そして一番大事なのは今回の流れを生かして伝統構法の国の予算による検証事業を20年30年と継続していく取り組みに発展させることだと考えます。
それと平行して、確実に建てることが出来る道筋も必要です。検証よりも大事でしょう。その方向に行政を動かすことを第一に考えたいと私は思っています。

石場立ての実験について、柱脚の納まりが悩ましいですが。これも今まで多く実験されている30センチていどの平角を礎石として実験を行えばいいかと思います。礎石の形も色々ありますが現実的な落としどころと思います。

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コメント

長期優良住宅倒壊、石場立て伝統構法の国会質疑、実大実験の記事を読ませていただきました。すべてに納得のいくお話で大いに感銘を受けました。木造建築の仕様が、石場立てをかたくなに認めない学者やお役人さんで決められないよう、科学的中立な立場ですすめていってほしいと切に願っています。

投稿: kido_azusa | 2009.11.23 13:23

>kido_azusa様
コメント有り難う御座います
明治以降のすれ違いが未だに続いていまして、なかなか一変に解決できないもどかしさがあります。それでも、伝統構法を実践する私たちも科学的中立な立場に立って官僚や学者に問いかけていきたいと考えています。そして、一件でも多く伝統構法が次の次代に残る世の中に変えていきたいです。

投稿: しょうたく | 2009.11.24 10:50

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