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基礎断熱・基礎暖房の落とし穴

近年、寒冷地の暖房効果を高めるものとして基礎断熱・基礎暖房利用が増えています。それと比例して基礎断熱・基礎暖房の木造でのシロアリ被害も目立っています。


原因として基礎断熱・基礎暖房により基礎部分の温熱環境が良くなりシロアリの活動が活発すること、特に冬期に活動できなかったのが快適な温度になったことで年中交配繁殖する結果となり、非常に短い間で土台部分が全面的に被害にあうのが特徴です。そして、冬が終わり快適な気象条件になれば、どんどん羽アリによる拡散、柱への食害活動範囲の拡大を行います。土台全面に繁殖しているので、柱への食害も広く出るのが特徴です。結果、わりと早期の発見でも建て替えせざる得ない事例も報告されています。

簡単な図で基礎断熱・基礎暖房の落とし穴を見てみます。

通常の建て方は基礎は地面付近の冷気で冬場は温度が冷えています。
この冷えていることが暖房には不利になってしまいます。しかし、冷えていることでシロアリをはじめ土中の生物の活動は停滞しています。
Kisodan01

基礎断熱・基礎暖房を行うと冬でも安定した温度環境になるので、シロアリなど土中の生物は活発に活動できます。そして、断熱材を食害しそこが巣になり、繁殖しどんどん活動範囲を広げていきます。結果、あっという間に土台を食い散らかす状況になります。
Kisodan02

シロアリ被害の広がりはかなり深刻で基礎断熱を古くから手がけている所はターミーメッシュなど使いシロアリ対策を施しています。ただし、工務店は登録しないと使えないのであまり広がっていない様子も感じられます。

しかし、建物は何十年も使うものなのでシロアリ対策を万全にして無被害にするのは無理があります。そして、万が一シロアリが基礎に入り込むと快適な環境からあっという間に繁殖し多大な被害が出ます。繁殖が早いので防虫処理材でも食い散らかされてしまいます。

個人的には1階床から下は外部と同じ認識で環境を作るのが無難と思います。寒冷地でも基礎に暖房など行わず冷えすぎない程度の造りがシロアリなどの冬の活動を抑えて万が一の被害を小さくできる安全なやり方と思います。

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